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白銀の音世界

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とある日の摩訶不思議な現象(第伍回公式イベント)

きっと今日も変わらぬ日常なんだろう
そう思っていた日が私にもあった


10月31日。
ある国では「はろうぃん」と呼ばれている日。
しかし、その名を聞いたことがあるぐらいで実際どういうことをする日なのかは知らない。
四楓院暦は、そんなことを考えながら一人廊下を歩いていた。

自分が所属する秘密情報課の部屋の前に着けば迷うことなくドアノブに手を添える。
ガチャっと金属的音を立てながらゆっくりと押し開ければ、部屋にはノルニルだけしかいなかった。

「あ!暦さん!お帰りなさい!」
「はい、ただ今戻りました。皆さんは?」

辺りを見渡してみるが、夕霧緋色、荒神葛、そして百鬼永時の姿が見当たらなかった。

「まだ戻ってきてないんですよねぇ…」
「そうですか…あれ?」

ふと机に目をやれば、包みに星の模様と「TC」というイニシャルが描かれている飴玉が置いてあり、それを手に取りノルニルに見せる。

「ノルニルさん、これは…」
「あぁ、帰って来る途中でいっぱいもらったので今皆さんに分けてるんです!」

皆さん調査後は疲れてると思うので!っと笑顔で彼はそういう。

「そうですか…小腹が空いてたところですので丁度良かったです」

ありがたくいただきますね、と言い手に持っていた飴玉の包みを剥がしていく。
中から出てきたのは白い飴玉。
それを投げるかのように口の中へ放り込む。
舌で飴を絡め取れば甘い味が口の中いっぱいに広がっていった。
しばらく飴の味を堪能していると、体に少し違和感を覚えた。
そして…ふと目の前の彼に目をやると目を丸くしているではないか。

「あ、あの…暦さん…」

どうしたのだろうと首をかしげれば突然鏡を目の前に出された。
そして彼が目を丸くしていた理由が明らかになった。

「えっ…なんですか…これは…」

頭には猫を模したようなふわふわとした耳、少し後ろを振り向けば尻尾が生えていた。
もう一度目の前の彼に目を向ければキラキラとした瞳で見ていた。
手には、もう一つ赤色をした飴玉が。 

「…あ…の…?」
「もう一つも食べてみましょう!!」
 
まってという前に口の中に飴玉が放り込まれる。
次の瞬間、みるみるうちに目線が下へ下へと降りていく。
そして、大きさ的には5歳ぐらいであろう身長でピタッと止まった。

「なっ何をするんですかノルニルさん…!」
「いやぁ…つい…」

身長が縮んだおかげで、普段ならば少し見上げるだけで済むはずの彼を見上げなければならなくなった。
そして、服もぶかぶかである。

「まったく…どうしてくれるんですか…」
「うーん…とりあえず皆さんが来るのを待ってみましょう」

その言葉にただただ暦はため息を吐くしかなかった。

暦のハロウィンイベントです
ノルニルくんに向かって盛大なジャンピング土下座をします(ズザーッ)

お借りしました
公式より
ノルニル・ニーアくん
お名前だけですみません
百鬼永時さん
荒神葛さん
夕霧緋色さん

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